少し前に「動画をPowerPointに埋め込んで再生する方法」について、このブログに書いたと思いますが、その後、MicrosoftがWindows・Macそれぞれに新しいOfficeを発表しました。そこで今日は、2016年版を含むすべてのバージョンのPowerPointについて、動画を追加する方法に関する最新情報を加えた更新版をお届けしたいと思います。

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もうお気づきかもしれませんが、このプログラムは世代ごとに、動画ファイルを扱う上でのメリットとデメリットがあり、対応する動画フォーマット・動画コーデック・音声コーデックがそれぞれ違います。

当然かもしれませんが、Office 2016が最も新しくて汎用性が高い仕様になっています。Office 2016では、プレゼンテーションに動画を直接埋め込んで、画像のように動画をpptxファイルの中に保存することができるようになっています。

この機能が搭載されたことによって、長年悩まされてきた「コンピュータのどこかに保存した動画ファイルとプレゼンテーションのリンクが切れてしまう」という問題を排除することができます。古いPowerPointでは、これがみんなの悩みどころとなっていました。

しかし、pptx ファイルの中に動画を保存することで、新しい問題が発生する可能性があります。保存したファイルが大きくなりすぎて、シェアしたり、チームの共有フォルダにアップロードしたり、 他の人のコンピュータで使おうとしたりすると、やっかいなことになります。

PowerPoint 内の動画でよく起こる問題

一般的に、PowerPoint内の動画で最もよく起こる問題は、次のような問題です。

  • 動画はスライド上でサムネイルとして表示されるが、リンクが切れているせいでプレゼンテーション中に再生されない。
  • PowerPointが動画のフォーマットやコーデック、音声のコーデックを認識しない。
  • 動画がエラーを表示し、スライドに挿入することもできない。PowerPointの2003や 2007のような古いプログラムではこれがよく起こります。一般的でない動画のフォーマットを使っていることが、もう1つの理由となることがあります。
  • 動画を埋め込むとプレゼンテーションファイルが大きくなりすぎて、共有・アップロード・使用が困難になる。
  • YouTubeの動画をスライドにリンクさせた時に、インターネットに接続できなかったり、動画の所有者が消去したりしたせいで、再生できなくなる。

特にまだ古いオペレーションシステム(Windows Vista、Windows 7)や古いバージョンの Office(2007、2010)を使っている場合には、コーデックの不足がとてもよく発生します。

動画や音声のコーデックがコンピュータにインストールされていなかったり、使用しているPowerPointのバージョンがそのコーデックに対応していなかったりする場合には、使いたい動画が使えるようになることはありません。QuickTimeとPowerPoint 2010や2013を使っている人は、この状況をとてもよくご存知かと思います。

これらの問題を解決する方法

これらの問題を克服し、それに関連したリスクを最小化するために、考慮すべき最も重要な点は以下の2つです。

  1. サイズの小さい動画ファイルはどんなときでも扱いやすいので、埋め込んだりリンクを貼ったりする前に圧縮するのは名案です。
  2. 動画のフォーマットはPowerPointが問題なく認識できるものの方が良いので、WMV/ASFかMP4に動画を変換すると良いでしょう。

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ファイルのサイズを小さくしてPowerPoint互換フォーマットに変換することで、エラーが起きる可能性も減りますし、動画を再生できないといった問題も減らすことができます。それでもまだ、プレゼンテーションの中にリンクを貼った動画が元のフォルダにあること、そして、インターネットに接続できない場合に備えて、YouTubeを貼るのではなくローカルに保存されている動画にリンクが貼られていることは、確認しなくてはなりません。

使いたいすべての動画をpptまたはpptx形式のファイルがある自分の端末内のフォルダにコピーして、それがバラバラにならないようにそのパッケージ全体を1つのアーカイブとして扱うのが、実際に最も安全な方法です。

PowerPointとの互換性のある形式に動画を変換・圧縮する方法

Clipchamp.comで提供するような動画の変換と圧縮ができるアプリケーションを使って動画を処理すれば、上に書いた2つの目的を両方同時に達成することができます。Clipchampのアプリケーションはコンピュータのブラウザを稼働するためのプラットフォームとして使用するため、Clipchampで処理する全ての動画のプライバシーは保護されて、安全です。インストールして使用するソフトウェアとオンライン上のアプリケーションを融合させたような方法です。

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自分で意図しない限りはファイルが外部のサーバーにアップロードされることはありませんし、Clipchampが変換や圧縮を終えた瞬間にコンピュータで使えるようになって、すぐにPowerPointに追加することができます。

PowerPoint 2007までの古いバージョンの場合には、WMVのようにASFコンテナフォーマットを使用したMicrosoft専用コーデックに動画を変換するのが一番良いでしょう。この方法で変換された動画は、Windows XP、Vista、Windows 7などの古いオペレーションシステムを使ったコンピュータでも使用することができます。ASFファイルは元々の動画よりもサイズが大きくなる可能性があるため、ASFファイルではプレゼンテーションで使うファイル全体のサイズを小さくすることはできないかもしれないので、その点にはご注意ください。

PowerPoint 2010の場合には、動画をWMV/ASFかMP4のどちらかに変換すれば大丈夫です。ただし、MP4の場合にはコンピュータにApple QuickTimeがインストールされてなければならず、ClipchampでMP4に変換しなかった場合には、QuickTime方式でエンコードされた動画でも問題が発生する可能性があります。

PowerPoint 2013や2016では好ましい動画フォーマットがMP4になるため、少し対処が簡単になります。ただし、動画がきちんと使えるようにするには、MP4コンテナの動画や音声のコーデックはH.264やAACにすると良いでしょう。

動画をWMVに変換しても使うことができ、PowerPoint 2016はそれ以前のバージョンに比べてより多くのフォーマットに対応しています。それでも、やはりMP4が最も汎用性の高いオプションであり、動画を直接埋め込む場合にも、圧縮されたMP4はプレゼンテーションのファイルサイズを削減するためにも役立ちます。

PowerPointに対応した動画の作成

どんなバージョンのWindows用PowerPointでも稼働が保証された動画ファイルを作成するには、clipchamp.comの「Windows」出力オプションを使って、元の動画を変換してください

このオプションを選択すると、動画はWMVでエンコードされ、音声はWMAでエンコードされた.ASFフォーマットのファイルになります。これらの動画は一部のMac用PowerPointでは正常に作動しない場合があるので、その点にはご注意ください。

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Windows用およびMac用の新しいバージョンのPowerPoint(2013、2016)には、Clipchampの「Web」オプションを使って動画を変換すると、MP4形式の動画ファイルになります。さらにサイズの小さい動画にするには、「モバイル」出力オプションを使ってください。

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PowerPoint 2016に動画を埋め込む方法

ここではPowerPoint 2016を使って一例をご紹介します。Microsoft Officeの最新バージョンである2016では、対応している動画フォーマットの数が多くなりました。私たちはMP4・MKV・M4V・MOV・WMV・AVIの各ファイルでテストを行いましたが、動画を画像と同じようにスライドショーに直接埋め込むことができました。

動画をスライドにドラッグ&ドロップするだけでも、リボンから「挿入」>「映像」の順にクリックしても、ファイルを追加することができます。埋め込まれた動画をそのまま再生することができます。

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しかし、PowerPoint 2016でも、コーデックが認識されないことにより、一部の動画フォーマットを扱うことができませんでした。 以前にお話した通り、Clipchampでファイルを変換することで、使えるフォーマットにすることができます。

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さらに、追加する動画の数や種類によっては、pptxファイルがとても大きくなってしまう場合があります。

私たちの例では、6つの動画を埋め込んだ元のスライドショーのファイルサイズは、およそ1 GBでした。動画をClipchampで処理して、アプリケーションのデフォルトである「Web」出力オプションでMP4ファイルに変換したら、プレゼンテーションのファイルサイズは622 MBまでおよそ40%小さくなりました。

さらなるメリットとして、スライドと動画がどの端末でも問題なく再生できるようになりました。プレゼンテーションを共有して、別のバージョンのOfficeで開いた場合でも、問題ありません。

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さらにもう1ステップ先に進んで、Clipchampの「モバイル」出力設定で動画を圧縮すると、ファイルサイズの合計はさらに507 MBまで小さくなり、元のサイズのおよそ50%になりました。

PowerPoint 2007で動画を埋め込む方法

お使いのPowerPointのバージョンによって、画面やステップの順番が少し異なりますので、2つ目の例ではPowerPoint 2007を使ってみましょう。

動画を追加するには、リボンから「挿入」>「映像」の順にクリックしてください。

 

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コンピュータの中の動画ファイルを選択してください。

 

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動画が認識可能なフォーマットの場合、プレゼンテーションにこのように表示されます。

 

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PowerPointの各バージョンが対応している動画フォーマット・動画コーデック・音声コーデック

最後に、この表でWindows用PowerPointの各バージョンが対応している動画および音声のファイルフォーマットをまとめました。

ご自分の動画が表にあるフォーマットのいずれかであれば、PowerPoint 2007から2016では問題なく使える可能性が高いです。いずれにしても、上でお話しした通り、動画を変換・圧縮することで、動画を使うのがより簡単になります。

 

PowerPointの バージョン 動画ファイルのフォーマット 音声ファイルのフォーマット
2016
  • Windows Video File (.asf)
  • Windows Video (.avi)
  • MP4 Video (.mp4・.m4v・.mov)
  • Movie (.mpg または .mpeg)
  • Adobe Flash (.swf)
  • Windows Media Video File (.wmv)
  • AIFF Audio (.aiff)
  • AU Audio (.au)
  • MIDI (.mid または .midi)
  • MP3 (.mp3)
  • Advanced Audio Coding – MPEG-4 Audio File (.m4a・.mp4)
  • Windows Audio (.wav)
  • Windows Media Audio (.wma)
2013
  • Windows Media (.asf)
  • Windows Video (.avi)
  • MP4 Video (.mp4・.m4v・.mov)
  • Movie (.mpg または .mpeg)
  • Adobe Flash (.swf)
  • Windows Media Video (.wmv)
  • AIFF Audio (.aiff)
  • AU Audio (.au)
  • MIDI (.mid または .midi)
  • MP3 (.mp3)
  • Advanced Audio Coding – MPEG-4 (.m4aまたは .mp4)
  • Windows Audio (.wav)
  • Windows Media Audio (.wma)
2010
  • Adobe Flash Media (.swf)
  • Windows Media (.asf)
  • Windows Video (.avi)
  • Movie (.mpg または .mpeg)
  • Windows Media Video (.wmv)
  • AIFF Audio (.aiff)
  • AU Audio (.au)
  • MIDI (.mid または .midi)
  • MP3 (.mp3)
  • Windows Audio (.wav)
  • Windows Media Audio (.wma)
2007
  • Windows Media (.asf)
  • Windows Video (.avi)
  • Movie (.mpg または .mpeg)
  • Windows Media Video (.wmv)
  • AIFF Audio (.aiff)
  • AU Audio (.au)
  • MIDI (.mid または .midi)
  • MP3 (.mp3)
  • Windows Audio (.wav)
  • Windows Media Audio (.wma)
2003 PowerPoint 自体では動画の再生はできません。Microsoft専用フォーマットでなくてはなりません。Windows Media PlayerとDirectXがインストールされている必要があります。 PowerPoint 自体では音声の再生はできません。Microsoft専用フォーマットでなくてはなりません。Windows Media PlayerとDirectXがインストールされている必要があります。

 

Macをお使いの方は、以下の内容にご注意ください。動画と音声が H.264とAACでエンコードされている場合には、動画をMP4に変換するのが一番良い方法です。Clipchampでは「モバイル」または「Web」の下に適切な出力設定を多数用意しております。Macで動画をWMVに変換することもできます。

新しいバージョンのOfficeでは古いものに比べて動画の取り扱いが改善されていますが、動画ファイルは依然として問題を生じやすいものです。Clipchampは、適切なフォーマットに直したり、適切な動画・音声のコーデックを使用したり、ファイルサイズを小さくしたりする時に役に立ちます。

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