動画マーケティングはどんなビジネスにも有効なツールですが、特に不動産では不可欠です。
オンライン動画を使えばどこからでも物件を紹介でき、内見も提供することで、新しい家での生活を想像してもらうことができます。
この包括的なガイドでは、以下の内容を説明します。
オンライン動画の利点
不動産ビジネスのプロモーションに最適な動画の種類
動画テンプレートを使ってすぐに作成を始める方法
不動産動画が有効な理由
不動産ビジネスにおけるオンライン動画の利点にまだ確信が持てないようであれば、以下の統計データに目を通してみてください。
オンライン動画には総じてウェブサイトへのトラフィックを300%増加させる効果があり、リードの育成にも、より効果的です。
動画コンテンツのある不動産物件広告は動画コンテンツのないものに比べて問い合わせが400%多い傾向があります。
Century 21によれば、動画付きの物件は動画のない物件に比べて売却までの期間が27%短くなります。
動画により、製品やサービスに対する理解が74%高まります。
Virtuance Real Estate Photographyのマーケティング調査によると、ほとんどの不動産業者が不動産マーケティング戦略の一環としての動画を使用に関心を持っています。競合他社に遅れないようにしましょう!
つまり、動画は不動産業者の利益に貢献するのです。
最も効果的な不動産動画
重要なのは、ビジネスの促進に適したタイプのコンテンツを作ることです。ここでは、不動産の動画マーケティングに最適な動画をご紹介します。
近隣の紹介
物件そのものを紹介するよりも近所の様子を撮影する方が難しいため、最初に製作を思いつくタイプの動画ではないかもしれません。ただ、以下の2つの大きな理由から、リストの第1位に挙げています。
買い手は、物件そのものと同様に、その物件がある地域にも関心を持ちます。実際、よい地域に住むためには、不動産の内容には妥協するという人も少なくありません。
物件選びにオンライン動画を使う買い手は、物件探しのため動画を視聴する時間の86%を近隣地域に関する動画の視聴に当てています。
地元の企業経営者や学校の校長などに話を聞くと、喜んで動画インタビューに応じてくれることが多いため、これらを土台に動画を作成することができます。こうしたインタビューと地元のレストラン、学校や小売店などの映像を組み合わせれば、魅力的な地域の紹介動画ができあがります。
公園や小川などの自然が売りの場合は、オーストラリア、メルボルンの郊外を撮影したこの映像のように、のどかな風景を取り上げることができます。
また、犯罪率の低さ、雇用機会の豊富さ、地域のイベントなど、その地域の魅力的な情報を盛り込むのもよいでしょう。
物件広告
物件紹介動画は、不動産動画の中でも最も一般的なもので、高い効果が期待できます。
上述のとおり、動画が掲載されている物件に寄せられる問い合わせ件数は他の物件の4倍に上ります。その理由は明白で、買い手候補にとって、実際に足を踏み入れる前にしっかり内覧ができるのは非常に有益だからです。こうしたユーザーは利便性と動画作成の労力を評価し、リード増加という形で恩恵をもたらしてくれるでしょう。
高級不動産ならプロのビデオグラファーを雇う価値もありますが、通常は自分で撮影した方がよいでしょう。
予算が少ない場合には、物件の写真を組み合わせて、音楽やキャプション、ナレーションを入れたモンタージュ動画を作ることもできます。中程度の予算があれば、よい機材を手に入れて、非常に作り込まれた不動産動画を自力で作ることができます。こちらを始め、不動産動画に最適なテンプレートも活用してみましょう。
よい動画に仕上げるためのヒント
ナレーションを入れましょう。不動産動画の多数が音楽とテキストだけで構成されていますが、ナレーションを入れたり、画面に自分が登場したりすることで、温かい雰囲気を醸し出し、視聴者にあなた自身と物件のことを知ってもらうことができます。
キャプションには、以下のような必要な情報を加えます。
価格
床面積
敷地面積
ベッドルームとバスルームの数
動画の長さは2分程度とし、絶対に3分を超えないようにします。オンラインで注意力が続く時間は長くありません。飽きさせないようにしましょう。
家 の中を撮影するときは、直感的と感じられる自然なルートをたどるようにします。例えば、その物件に実際に住んでいて、仕事から帰ってきて、家の中を移動することを想像しましょう。
玄関ドアとホール
リビングルーム
キッチン
バスルーム
勉強部屋
寝室
目を引く映像を撮影するには、ドローンを使うのが有効です。ドローンは驚くほど手頃な価格で入手でき、得られる演出効果は投資するだけの価値が大いにあります。
自己紹介とチームの紹介
住宅の購入は非常に個人的な決断であり、誰から購入するのかもまた重視されます。
あなたの個性、情熱、さらには人と違ったところを表す動画を作成すれば、買い手候補が連絡を取りたくなり、信頼を得られる可能性も高まるでしょう。また、スタッフ全員の紹介動画を作成すれば、買い手も親しみを持って接することができます。さらに、買い手に役立つ記事を掲載したブログを運営するのもよいでしょう。まずはよいブログ名選びから始めましょう。
また、一度だけで紹介が済むのも動画の魅力です。ウェブサイト、ソーシャルメディア、YouTubeなどに掲載しておけば、自社のバーチャルな窓口として機能してくれます。
この動画では、ある米国の不動産会社が、チーム、企業と自社ブランドを1分半以内で紹介しています。
360度のウォークスルー動画
360度紹介動画には、より高度な機材と多くの演出が必要となります。しかし、顧客にとっては、家にいながらにして物件を自由に見て回れるという素晴らしいメリットがあります。
360度紹介動画は、インタラクティブでありつつ目新しさもあるため、ソーシャルメディアでの発信力を高めるには最適です。特に、最新の機能や歴史的な重要性を持つ物件、特別に豪華な物件であればなおさらです。
ハウツー動画
例えば、車の修理やスマートフォンの設定変更をしたいと思ったときに、YouTubeを探したことはよくあるのではないでしょうか。
YouTubeは世界最大級のスキル共有・知識共有プラットフォームで、不動産関連の動画にも適しています。例えば、次のような動画を作ることができます。
蛇口の水漏れなど、簡単なトラブルを家庭で解決する方法
住宅を売却するための準備方法
住宅売買のコツ
リフォームのヒントやアドバイス
DIYで外壁を塗装する方法や地域での塗装業者の選び方
こうした大きなテーマをより具体的なトピックに分けて、たくさんのコンテンツを作ることができます。このような動画は、視聴している人が近いうちに家を売買する可能性が高く、動画を製作した会社を覚えている可能性も高いため、非常に価値が高いものになります。
不動産動画を簡単に作る方法
どのような動画を作 るべきかが決まったら、いよいよ制作に入ります。不動産ビジネスのための動画作成をどう始めればいいのかわからない場合でも、ご心配なく。最初は不動産動画テンプレートを使ってみましょう。
以下で詳しく説明します。
ステップ1 : Clipchampへサインアップ
テンプレートの使用にはClipchampのアカウントが必要ですが、新規登録は無料で、簡単です。既存のDropbox、GoogleやFacebookのアカウントを使ってすぐに利用を始めることもできます。
ステッ プ2 : 不動産動画テンプレートギャラリーにアクセス
登録が完了したら、トップメニューからClipchampの動画テンプレートライブラリに移動します。こちらのリンクから不動産動画テンプレートに直接移動することもできます。
ステップ3 : テンプレートを選択
テンプレートを閲覧し、作りたい動画に合ったものを探します。選択したらプレビューをクリックし、[この動画テンプレートを使用する] を選択します。
ステップ4 : オリジナルの不動産動画を追加
これでClipchampの動画編集スイートに入れました。以下を参考にその使いやすさを試してみましょう。
ここでは、テンプレートの内容を独自の動画コンテンツで置き換えることができます。エディターの左パネルの [メディアを追加] をクリックし、コンピューターから動画を選択します。
ファイルをそのままボックスにドラッグ&ドロップしたり、[ファイルを参照] をクリックしてコンピューターから探すこともできます。
クリップのインポートが完了したら、タイムラインから置き換えたいクリップを削除し、新しいクリップをドラッグします。
ステップ5 : キャプションを更新
インターネットユーザーの多数は無音で動画を見たいと思っているので、動画コンテンツを音なしで見られるようにすることが非常に重要となります。
Clipchampの不動産動画テンプレートには、あらかじめキャプションが用意されており、これを参考にして作成することができます。キャプションをクリックすれば、テキストを変更できます。
ステップ6 : 動画に合った音楽を追加
Clipchampのテンプレートすべてに高品質なロイヤリティフリーの音楽が使われています。気に入ったものがあれば、オーデ ィオトラックをクリックするだけで、音量やフェードイン、フェードアウトを調整することができます。
他のものに変更したい場合は、その曲を削除して好みのトラックをアップロードするほか、Clipchampのストック音楽ライブラリから合いそうなものを探すことができます。
ステップ7 : 不動産動画をエクスポート
満足できる動画が完成したら、エクスポートして共有を始めましょう。
ツールがそろったところで、いよいよ制作に入ります。インスピレーションが必要な場合は、こちらの優れた不動産動画を参考にしてみましょう。動画の作成や編集の方法はClipchampブログのハウツーガイドをご覧ください。