最終更新:2019年9月18日
一般的にPowerPointのプレゼンテーションは情報を伝達する上で効率的な方法ですが、テキストだらけのスライドばかりでは見ている人たちは退屈してしまいます。人間の脳味噌は多様性を好むので、あなたのプレゼンテーションを見ている人たちの関心も様々なコンテンツを利用して維持する必要があります。目を引くような画像や埋め込み動画を追加する事は、見ている人たちの関心を維持する上で簡単な方法です。
この記事ではプレゼンテーションに直接的に動画を埋め込むための簡単な方法をまとめています。是非この記事の全文をご覧ください!この記事では以下の事柄が取り扱われます:
現在使用しているPowerPointのバージョンは?
PowerPoint2010から2019バージョンで動画を埋め込む方法
PowerPoint2007で動画を埋め込む方法
PowerPoint内の動画で良くある問題
PowerPointに互換性を持たせるために動画を変換および圧縮する方法
PowerPointで利用できる動画の作成
PowerPointの全てのバージョンでサポートされる動画フォーマットと、動画コーデック、そして音声コーデック
1.現在使用しているPowerPointのバージョンは?
最初にチェックすべき事はインストールしているPowerPointのバージョンです。ご想像の通り、全ての世代のPowerPointにはそれぞれの長所と短所があり、動画ファイルを取り扱う際にサポートされている動画フォーマットと、動画コーデック、そして音声コーデックが異なっています。
当然のことながら最新のOffice2016が最も多機能で-このバージョンならプレゼンテーションに直接的に動画を埋め込む事ができ、PowerPointのファイル内に画像と同じように動画を保存する事ができます。
この機能のおかげでユーザーが長年苦しんできたプレゼンテーションファイルと動画ファイルの間のリンクが壊れている事から生じるPowerPointで非常にありふれていた問題が解決されています。
ファイル内に動画を保存できる事によって新たな問題も生じています-こういったファイルは非常にファイルサイズが大きくなる事があり、共有したり、共有のためにアップロードしたり、他人のコンピューターで利用しようとした際に扱い辛くなります。
A.PowerPoint2010から2019バージョンで動画を埋め込む方法
PowerPoint2013と、2016、そして2019は全て殆どの動画フォーマットとの互換性があり、特にMP4との相性がいいですが、2010ではWMVが推奨されています。ですが、この4つ全てのバージョンでスライドに直接的に動画を埋め込む事ができるので、最新バージョンを持っていなくても心配はいりません。
スライドに動画ファイルをドラッグ&ドロップするか、リボンにある「挿入」をクリックしてから「動画」を選択して動画ファイルをハードディスクから挿入する事ができます。埋め込まれた動画はすぐに再生する事ができます。

ですが、PowerPoint2016では、認識されないコーデックがあるために全ての動画フォーマットに対処できるわけではありません。この問題が発生した場合は、以下で当社のトラブルシューティングのヒントをご覧ください。

PowerPointのプレゼンテーションに動画を追加する事は、ファイルサイズを非常に大きくしてしまう可能性もあります。
この例では、6つの動画が埋め込まれた元々のスライドショーのファイルサイズは約1GBにもなっています。Clipchamp Utilitiesを利用すればオンラインで動画を圧縮する事ができます。以下の例では、ファイルサイズが622MBに圧縮され、約40%も節約できています。
MP4のような「安全な」タイプのファイルに変換すれば、埋め込んだ動画が全ての機器やPowerPointの他のバージョンでも再生できる事を確実にできます。

また、Clipchampの「モバイル」出力設定を利用して圧縮する事もできます。この設定を利用すると、合計のファイルサイズは507MBとなり、元ファイルの約50%になりました。
B.PowerPoint2007で動画を埋め込む方法
PowerPoint2007を利用している場合は少々事情が異なります。PowerPoint2007を利用したプレゼンテーションに動画を埋め込む方法は以下のようになります:
動画を追加するには、挿入をクリックしてからリボンの動画をクリックします

自分のコンピューターから動画ファイルを選択します

動画が認識されているフォーマットのものなら、これがプレゼンテーションでの表示のされ方です。

2.PowerPoint内の動画で良くある問題
一般的に人々は以下のような問題に直面しています:
動画がスライド上にサムネイルとして表示されていても、リンクが壊れているためにプレゼンテーション中に再生されない
PowerPointが動画フォーマットや、動画コーデック、もしくは音声コーデックを認識しない
動画にエラーが発生し、スライドに挿入できないこの問題はPowerPoint2003や2007などの古いバージョンで発生し、変わった動画フォーマットも原因になる事があります。
動画を埋め込むとプレゼンテーションのファイルが非常に大きくなり、共有やアップロードなどが困難になる
スライドからリンクされたYouTubeの動画が、インターネット接続の途絶や、元動画が削除された事によって再生できなくなる
特に、古いOS(Windows VistaやWindows7)および/または古いバージョンのOffice(2007、2010)を使用している場合は、コーデックが見つからない事が非常に頻繁にあります。
動画もしくは音声のコーデックがコンピューターにインストールされていない場合、もしくは使用しているバージョンのPowerPointでサポートされていない場合には、その動画は単純に利用できません-QuickTimeのユーザーや、PowerPoint2010もしくは2013のユーザーなら、この事を良く知っているでしょう。
こういった問題の解決方法
こういった問題を克服し、関連するリスクを最小化する上で考慮すべき点が2つあります:
よりサイズの小さなファイルの方が常に扱いやすいので、埋め込んだりリンクしたりする前に圧縮するのが良いアイディアです。
動画はPowerPointが問題なく認識できるフォーマットであるべきなので、WMN/ASFもしくはMP4のいずれかに変換しておくと役立ちます。

ファイルを小さくしておいて、PowerPointと互換性のあるフォーマットに変更しておけば、エラーの発生や再生できない動画の可能性を減らす事ができます。そして、プレゼンテーション内からリンクした動画が元のフォルダから参照できる事と、インターネット接続に問題が発生したときのためにYouTubeのコピーではなくローカルファイルにリンクしておく事を確認しましょう。
実際、使うつもりの動画の全てを自分の機器のpptもしくはpptxファイルが入っているのと同じフォルダに入れておいて、その全体を1つのアーカイブとして扱う事が最も安全です。
3.PowerPointに互換性を持たせるために動画を変換&圧縮する方法
Clipchampのオンライン動画コンバーターとコンプレッサーで処理をすれば上記の目的を両方とも達成する事できます。
Clipchampで処理した全ての動画はプライベートでセキュアです。Clipchampは完全にオンラインのアプリですが、あなたのコンピューターにあるファイルを直接処理するので、何もアップロードする必要はありません。

利用者がファイルをコントロールできないような外部のサーバーにアップロードする必要は無く、Clipchampで変換&圧縮が完了すればすぐにPowerPointに追加できるようになります。
2007までの古いバージョンのPowerPointの場合は、.ASFコンテナフォーマットを用いてMicrosoftの専有コーデックであるWMVなどに変換するのが最善です。また、この方法で変換された動画はWindows XPや、Vista、もしくはWindows7などの古いコンピューターでも機能します。ASFファイルが元ファイルよりもサイズが大きくなる可能性があるので、プレゼンテーションのファイルサイズを削減する事ができないかもしれない事にご注意ください。
PowerPoint2010の場合は、WMV/ASFもしくはMP4のずれかに変換する事ができます。ですが、後者の場合は、コンピューターにAppleのQuickTimeがインストールされている必要があり、ClipchampでMP4に変換しておかなければ、エンコードされた動画がQuickTimeで問題に直面する可能性があります。
PowerPoint2013と2016の場合、作業は幾分簡単で、望ましい動画フォーマットはMP4です。ですが、動画を安定して機能させるには、MP4コンテナの中の動画と音声のコーデックをH.264とAACにする必要があります。
動画をWMVに変換しても上手くいき、PowerPoint2016なら、それ以前の全てのバージョンよりも広範な動画フォーマットに対処できます。依然としてMP4が最も信頼できるフォーマットですが、圧縮されたMP4を直接埋め込めばプレゼンテーションのファイルサイズを小さくしておく上で役立ちます。
4.PowerPointで利用できる動画の作成
あらゆるバージョンのPowerPointで確実に機能する動画ファイルを作成するには、clipchamp.comで「Windows」の出力オプションを使用して元動画を変換しましょう。
この方法を用いるとファイルが.ASFフォーマットになり、動画はWNSでエンコードされ、音声はWMAでエンコードされます。これらの動画がMacにおけるPowerPointのいくつかのバージョンでは機能しない可能性がある事にご注意ください。

WindowsでもMacでも新しいバージョンのPowerPoint(2013、2016)の場合は、Clipchampで「ウェブ」の出力オプションを使用して動画を変換すればMP4の動画ファイルが作成されます。更にファイルサイズの小さな動画を作るには、「モバイル」の出力オプションを使用してください。

5.PowerPointの全てのバージョンでサポートされる動画フォーマットと、動画コーデック、そして音声コーデック
結論として、この一覧表ではWindowsにおけるPowerPointの各バージョンでサポートされる全ての動画と音声のフォーマットがまとめられています。
あなたの動画がこの表に記載されているフォーマットのいずれかの場合は、PowerPoint2007から2016で上手く機能する可能性が高いでしょう。ですが、既に述べたように、動画を圧縮&変換しておけば更に簡単に利用できるようになります。
Powerpoint Version | Support Link | Video File Formats | Audio File Formats |
---|---|---|---|
2019 |
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| |
2016 |
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2013 |
|
| |
2010 |
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2007 |
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| |
2003 | PowerPoint itself doesn’t play video files, Microsoft proprietary formats are required, Windows Media Player and DirectX need to be installed | PowerPoint itself doesn’t play audio files, Microsoft proprietary formats are required, Windows Media Player and DirectX need to be installed |
マックを使用している場合に注意すべき事は、動画と音声がH.264とAACでエンコードされるMP4に動画を変換しておくのが最善だという事です。Clipchampはモバイルもしくはウェブの中で様々な安定した出力プリセットを提供しています。また、Macで動画をWMVに変換する事もできます。
より新しいバージョンのOfficeなら過去のバージョンよりも動画への対処が優れていますが、動画ファイルには問題がある事が多いので、Clipchampなら適切な動画&音声のコーデックを用いて適切なフォーマットに変換したり、ファイルサイズを減らしたりする事で、そういった問題の解決をお手伝いできます。
参考
MicrosoftはPowerPoint2010に動画を埋め込むための動画チュートリアルを提供しています。
YouTubeから動画を埋め込むには、このwikiHowの記事をご覧ください。